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東北大学 1991年度
後期・理系数学 後期 第4問

問題

1次変換を表す行列

を満たしている.また,相異なる3点による像はそれぞれのいずれかに一致しているとする.

(1) は相異なることを示せ.

(2) であることを示せ.

(3) およびを求めよ.

出典:東北大学 1991年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問

方針

から、この1次変換は戻す操作をもつので、異なる点が同じ点に移ることはない。(1)はこれで示す。(2)は3点の行き先が3点の並べ替えになることを使い、1点が動かない場合には残り2点が動かないか入れ替わるかしかなく、いずれも と矛盾する。(3)は3点が巡回する2通りを場合分けし、 が基準になることから行列と を決める。

解答

(1)

であるから、 に対応する1次変換 は、 を3回行うと元に戻る。したがって、もし なら、両辺にさらに を2回行って となる。つまり異なる点が同じ点へ移ることはない。

は相異なるので、 も相異なる。よって である。

(2)

(1)より、 の並べ替えである。

もし、たとえば であるとする。このとき残りの は、どちらも動かないか、互いに入れ替わるかのどちらかである。もし も動かないなら、 は動かない。 は平面の基準になる2方向を与えているので、この場合は となり、条件 に反する。

一方、 が入れ替わるなら である。このとき となるが、 だから でなければならない。これは に反する。

したがって は不可能である。同じ議論は についても成り立つ。よって である。

(3)

(1)(2)より、3点は巡回する。可能性は または の2通りである。

まず の場合を考える。行列を

とする。 に移るので、第1列は

である。また に移るので、第2列は

である。したがって

である。さらに に移るので

である。すなわち である。これより である。 を代入して だから である。よって である。このとき

である。

次に の場合を考える。 に移るので第1列は に移るので第2列は である。したがって

である。さらに に移るので

である。すなわち である。 を代入すると であり だから である。このとき

である。

以上より

または

である。