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東北大学 1986年度
理系数学 前期 第3問

問題

(1) 行列 について,が成立するようにを定めよ.

(2) (1)のに対して,1次変換を考える.この1次変換による円の像を図示せよ.

出典:東北大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問

方針

を成分計算し、 を使って方程式を2本に絞る。 を解けば一意に決まる。 では得た変換式を代入すると、常に が成り立つので、移った図形は1本の直線上にある。円周上で がとる範囲を内積の最大値として求め、線分として図示する。

解答

(1)

とする。計算すると

である。したがって が成り立つためには が必要である。

ここで なので、 である。よって を解けばよい。第1式から であり、第2式から である。これらを等しいとして を得る。整理すると であるから である。 より である。さらに である。したがって である。

(2)

の値を代入すると、1次変換は である。このとき である。したがって、移った図形は直線 上にある。

次に の範囲を求める。円 上で である。内積の形で見ると

である。また等号は、 と同じ向き、または反対向きにあるときに成り立つので、この範囲のすべての値をとる。

したがって移った図形は で表される線分である。端点は

である。