東北大学 1983年度
理系数学 前期 第6問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 微分、関数
- 解法
- 置換、式変形、極限計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 4 / 10 目安 18分
問題
P(x,y)は第1象限をy座標が増加する方向に動く点で,時刻tのとき,その位置は
x=4−2f(t),y=f(t)
で与えられ,その速さはxyに等しいという.
(1) f(t)の満たす微分方程式を求めよ.また,g(t)=f(t)1とおいたとき,g(t)の満たす微分方程式を求めよ.
(2) 時刻t=0におけるPの座標が(2,1)であるとして,f(t)を求めよ.
(3) (2)において,t→∞のとき,Pはどのような点に近づくか.
出典:東北大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第6問
方針
位置が x=4−2f(t), y=f(t) で与えられているので、速度ベクトルの長さを f′(t) で表す。y 座標が増加するため f′(t)>0 として、速さ xy と等置する。g=1/f に変換すると一次微分方程式になり、初期条件 f(0)=1 から解を決める。
解答
(1)
x=4−2f(t),y=f(t) であるから dtdx=−2f′(t),dtdy=f′(t) である。したがって速さは (−2f′(t))2+(f′(t))2=5∣f′(t)∣ である。
点 P は y 座標が増加する方向に動くので f′(t)>0 である。よって速さは 5f′(t) である。一方、問題文より速さは xy=(4−2f(t))f(t) に等しい。したがって 5f′(t)=f(t){4−2f(t)} である。
次に g(t)=f(t)1 とおくと g′(t)=−f(t)2f′(t) である。上の微分方程式から f′(t)=52f(t){2−f(t)} なので
g′(t)=−52f(t)2−f(t)=−52(2g(t)−1)
である。よって g′(t)=52{1−2g(t)} である。
(2)
時刻 t=0 で P=(2,1) だから f(0)=1 であり、g(0)=1 である。
(1) の式は g′(t)+54g(t)=52 である。この一次微分方程式の一定解は g=1/2 なので、g(t)=21+Ce−4t/5 と書ける。初期条件 g(0)=1 から C=21 である。したがって g(t)=21+21e−4t/5 であり、f(t)=1+e−4t/52 である。
(3)
e−4t/5→0 なので f(t)→2 である。したがって x=4−2f(t)→0,y=f(t)→2 となる。よって P は (0,2) に近づく。