問題
行列 について,次の問に答えよ.
(1) ととを同時に満たす点 がある.と点の座標をで表せ.
(2) (1)のとき,さらに ととを同時に満たす点 が存在するようなをで表し,点の座標をで表せ.
(3) 原点をとするとき,3角形の面積を求めよ.
出典:東北大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問
方針
(1)は によって がそのまま保たれる条件を成分方程式にし、零でない解が存在する条件から を求める。次に比 を出して単位円条件で を決める。(2)も同様に、倍率 に対する成分方程式が零でない解をもつ条件を立て、 の方を選ぶ。最後に と単位円条件で を決める。
解答
(1)
は と同値である。
点 は を満たすので、 である。したがって上の連立一次方程式が零でない解をもつ必要があり、 である。よって 、 より 次に から である。ここで である。したがって これを に代入すると すなわち より したがって よって である。
(2)
は と同値である。点 も単位円上にあるので、 である。したがって でなければならない。
(1)で得た を代入すると 整理して である。この2次方程式は と因数分解できる。条件は なので このとき第一式は となる。よって 単位円条件から であり、 だから したがって よって (3)
(1)、(2)より である。どちらも単位円上にある。また内積を計算すると
したがって と は垂直で、長さはいずれも1である。よって三角形 の面積は 別解の視点
(2)では、行列が対称な形であることから、二つの方向が互いに垂直になることを予想できる。ただし答案では、禁則的な用語に頼らず、上のように の方程式と成分比を直接出すと、高校範囲の計算として完結する。