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東京科学大学 2026年度
理系数学 第4問

問題

を虚数単位とする。実数 に対して複素数 で定める。正の整数 に対し,複素数平面上の点 と点 を通る直線を とする。複素数 に対し,直線 に関して点 と対称な位置にある点を表す複素数を とする。

(1) 複素数 と共役な複素数を とする。このとき, をみたす実数 をそれぞれ を用いて表せ。

(2) 実数 に対して, で定められる複素数の列 の一般項を求めよ。

出典:東京科学大学 2026年度 前期日程 理系 第4問

方針

(1)では,直線 の中点と方向角を求める。方向角 の直線に関する反射は,直線上の点 を用いて と書ける。(2)は (1) の式を用いて または の一次式として追跡し,係数と定数項の6周期を整理する。

解答

(1)

直線 は,単位円上の偏角 の2点を結ぶ弦である。その中点を とすると,弦の中心方向の偏角は であり,弦の中点までの距離は である。したがって である。また直線 の方向角はこれに を加えた である。

方向角 の原点を通る直線に関する反射は に移す。したがって,点 を通る直線 に関する反射は

である。ここで であり,また となる。よって,例えば とすればよい。

(2)

(1)より

である。この式を順に用いると, に対して次の形が得られる。

これが求める一般項である。

例えば第1式から第2式への移行を確認すると, であり, である。ここに を代入すると,表示した が得られる。また最後の式から次の第1式への移行も, を代入すると となる。これらと同様の成分計算で中間の4箇所も確認できる。

以下,この式が確かに成り立つことを確認する。 のとき,上の6式は から までを漸化式で直接計算したものと一致する。さらに (1) の式は に替えても同じ反射を表すので,6個進めた後は同じ6本の直線に関する反射を同じ順に繰り返す。上の6式を漸化式に代入すると, から がそれぞれ次の式に移り,また に移る。よって数学的帰納法により,すべての で上の表示が成り立つ。