問題
(1) 関数 の増減を調べ,グラフの概形をかけ。
(2) 実数 が,条件
を満たしながら動くとき, が取り得る値の範囲を求めよ。
出典:東京科学大学 2025年度 前期 理系 第5問
方針
(1)で と見て増減と極値を調べる。(2)の2つの方程式は,非零条件によりそれぞれ , と同値である。したがって同じ水平線がグラフと3点で交わる条件を調べ,最小の解 の位置を読む。高さ が のときは ,高さ のときは となる。
解答
(1)
であるから である。したがって は のとき, は のときである。
よって増減は, で減少, で増加, で増加, で減少である。また であり, で極小, で極大をとる。
さらに は垂直漸近線で, のとき , のとき である。また のとき ,零点は である。これらをもとに概形をかけばよい。
(2)
であるから,第3式を で割ると すなわち となる。同様に第4式から である。したがって を満たす3つの相異なる実数が存在する条件を調べればよい。
(1)のグラフより,水平線 がグラフと3点で交わるのは または のときに限られる。
まず の場合を考える。このとき交点は ,, にそれぞれ1個ずつある。したがって最小の交点である は を満たす。逆に ならば,この区間で は に近い負の値から まで単調に下がるので, である。この水平線は残り2点でもグラフと交わるから,条件を満たす が取れる。
次に の場合を考える。このとき交点は ,, にそれぞれ1個ずつある。したがって最小の交点である は にあり,さらに を満たす。 では は単調増加であり,, であるから,この場合は である。逆に ならば となり,正の側でさらに2つの交点を取れる。
以上より,求める範囲は または である。