東京科学大学 2023年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全学院
- 分野
- 積分、指数・対数、不等式
- 解法
- 定積分評価、不等式評価、範囲評価
- 難易度
- 5 / 10 計算量 3 / 10 目安 10分
問題
実数 ∫02023x+ex2dx の整数部分を求めよ。
出典:東京科学大学 2023年度 前期 理系 第1問
方針
積分値を直接求める必要はなく,整数部分を決めるために 1<I<2 を示す。上からは x+ex>ex を用いる。下からは 0≦x≦1 で ex<1+x+x2 を微分で確認し,分母を (1+x)2 で上からおさえる。
解答
I=∫02023x+ex2dx とおく。
まず x≧0 で x+ex>ex であるから,I<∫020232e−xdx<∫0∞2e−xdx=2 である。
次に下から評価する。g(x)=1+x+x2−ex とおく。0≦x≦1 で g′(x)=1+2x−ex,g′′(x)=2−ex である。よって g′ は途中まで増加し,その後減少する。さらに g′(0)=0,g′(1)=3−e>0 だから,0<x≦1 で g′(x)>0 である。したがって 0<x≦1 で g(x)>g(0)=0,すなわち ex<1+x+x2 が成り立つ。
ゆえに 0<x≦1 で x+ex<1+2x+x2=(1+x)2 であるから,I>∫01(1+x)22dx=1 となる。
以上より 1<I<2 であるから,求める整数部分は 1 である。