問題
平面上の楕円 について,以下の問いに答えよ。
(1) を実数とする。直線 と楕円 が異なる2点を共有するための の条件を求めよ。
(2) 実数 に対して,直線 と直線 が,それぞれ楕円 と異なる2点を共有しているとする。ただし, とする。直線 と楕円 の2つの共有点のうち 座標の小さい方を ,大きい方を とする。また,直線 と楕円 の2つの共有点のうち 座標の小さい方を ,大きい方を とする。このとき,等式 が成り立つための の条件を求めよ。
(3) 楕円 上の4点の組で,それらを4頂点とする四角形が正方形であるものをすべて求めよ。
方針
(1)は直線を楕円に代入し, の二次方程式が異なる2実根をもつ条件を判別式で求める。(2)は同じ計算から共有点の 座標の差を切片で表し, と の成分を比較する。(3)は正方形の中心をおいて,楕円の式に対称な頂点を代入し,まず中心が原点でなければならないことを示す。その後,原点中心の正方形の隣接頂点を として求める。
解答
(1)
を に代入すると, を得る。この二次方程式が異なる2つの実数解をもつことが必要十分である。判別式を とすると, である。よって条件は である。
(2)
(1)より,直線 が楕円 と異なる2点で交わる条件は である。このとき,交点の 座標を小さい順に とすると,二次方程式の解の差より である。したがって に対する 座標の差と に対する 座標の差が等しいことは, と同値である。各直線の傾きはいずれも なので,この条件は と同値である。よって であり,さらに だから かつ である。交点が異なる2点である条件も合わせると,求める条件は である。
(3)
正方形の中心を とし,中心から向かい合う2頂点へのベクトルを ,,他の2頂点へのベクトルを , とおける。向かい合う2頂点がともに楕円上にあることから, であり,整理して を得る。同様に他の向かい合う2頂点から を得る。前の式に ,後の式に を掛けて加えると となるので である。また, を用いた式に を代入して ,最初の式に を代入して である。正方形は退化しないから であり, である。よって中心は原点である。
したがって,正方形の隣り合う2頂点を , とおけばよい。両方が楕円上にあるので である。差をとると であり,これを代入して を得る。よって である。以上より,求める4点の組は
の1組である。