東京工業大学 2019年度
理系数学 第5問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全学院
- 分野
- 数列、微分、指数・対数、関数
- 解法
- 増減表、範囲評価、小問利用、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 15分
問題
a=3428 として,数列
bk=akk!(k+1)k+1(k=1,2,3,…)
を考える。
(1) 関数 f(x)=(x+1)log(1+x1) は x>0 で減少することを示せ。
(2) 数列 {bk} の項の最大値 M を既約分数で表し,bk=M となる k をすべて求めよ。
出典:東京工業大学 2019年度 前期 理系 第5問
方針
(1)は微分して f′(x)=log(1+1/x)−1/x を得る。これは log(1+u)<u (u>0) から負である。(2)は隣接比 bk+1/bk を調べ,その対数が f(k+1)−loga になることを利用する。a=(4/3)4 より loga=f(3) であり,(1) の単調性で増減が決まる。
解答
(1)
微分するとf′(x)=log(1+x1)−x1である。ここで u>0 に対して g(u)=u−log(1+u) とおくと,g′(u)=1−1+u1=1+uu>0 であり,limu→0+g(u)=0 だから g(u)>0 である。したがって log(1+u)<u である。
u=1/x>0 とすれば log(1+x1)<x1 であるから,f′(x)<0 である。よって f(x) は x>0 で減少する。
(2)
bkbk+1=a1(k+1k+2)k+2=a1(1+k+11)k+2
である。両辺の対数をとると
logbkbk+1=(k+2)log(1+k+11)−loga=f(k+1)−loga
である。ここで
a=3428=(34)4
だから loga=4log34=f(3) である。
(1)より f は減少するので,k=1 のとき f(k+1)=f(2)>f(3),k=2 のとき f(k+1)=f(3),k≧3 のとき f(k+1)<f(3) である。したがってb1b2>1,b2b3=1,bkbk+1<1(k≧3)となる。よって最大値は b2=b3 である。
b2=a2⋅233=233(2834)2=217311=131072177147
であり,これは既約分数である。したがってM=131072177147であり,bk=M となるのは k=2,3 である。