問題
を虚数単位とする。実部と虚部が共に整数であるような複素数 により と表される複素数全体の集合を とする。
(1) 原点を中心とする半径 の円上またはその内部に含まれる の要素の個数を とする。このとき,集合 を求めよ。
(2) 複素数平面の相異なる2点 を結ぶ線分を で表すとき,6つの線分
で囲まれる領域の内部または境界に含まれる の要素の個数を求めよ。
出典:東京工業大学 2019年度 前期 理系 第3問
方針
は整数格子を複素数 で割った格子である。(1)は絶対値の2乗に直し, の小さい値を数える。(2)は と書いて,領域条件を の範囲と合同条件 に変換し,有限個を表で数える。
解答
(1)
は整数 と書くと,である。したがって は を満たす整数の組 の個数である。
の小さい値について個数を数えると
である。よって となるのは, が 以上 未満のときである。したがって
である。
(2)
とすると
である。そこで とおく。逆に
であるから, が整数である条件は と同値である。
与えられた6線分で囲まれる領域は,正方形 から右上の部分 を除いた領域である。したがって数えるべき整数 はを満たし,さらに を満たす。
についてこの合同条件を調べると,候補は
の16個である。このうち かつ となるものは の4個であり,領域に含まれない。よって求める個数は 個である。