問題
方程式
について,次の問に答えよ。
(1) この方程式は負の実数解を持たないことを示せ。また,正の実数解を無限個持つことを示せ。
(2) この方程式の正の実数解を小さい方から順に並べて とし, とおく。このとき極限値 を求めよ。
出典:東京工業大学 2018年度 前期日程 理系 第3問
方針
方程式を と見て,負の範囲では と の大小を比較する。正の範囲では の増減を調べ,周期ごとに根が何個あるかを確定する。根は各区間 に高々2個で, ではちょうど2個ある。得られた根の位置評価から は との差が一定範囲に収まることを示し,和をはさみうちで評価する。
解答
(1)
方程式はと同値である。まず とする。 のときは である。また のときは より であり,さらに であるから,やはり である。したがって では方程式は成り立たず,負の実数解を持たない。
次に とおく。 は連続であり,である。 を 以上の整数とする。区間 では なので ,区間 では なので である。また
である。また では であり, なら だから,この区間には解がない。したがって では と にある1個の正の解があり, では区間 と にそれぞれ1個ずつ正の解がある。よって正の実数解は無限個ある。
(2)
(1) の増減から, に対して,正の解はを満たす。また は にある。したがって,すべての正の整数 について,ある一定の正の数 を用いてとできる。例えば とすれば十分である。
よって
である。ここで だから,両辺を で割ると
である。 とすると左右はいずれも に近づくので,
である。