過去問データベース 過去問を探す

東京工業大学 2018年度
理系数学 第1問

問題

を実数とし,3つの2次方程式

の解を複素数平面上で考察する。

(1) 2つの方程式 がいずれも実数解を持たないとき,それらの解はすべて同一円周上にあるか,またはすべて同一直線上にあることを示せ。また,それらの解がすべて同一円周上にあるとき,その円の中心と半径を を用いて表せ。

(2) 3つの方程式 がいずれも実数解を持たず,かつそれらの解がすべて同一円周上にあるための必要十分条件を を用いて表せ。

出典:東京工業大学 2018年度 前期日程 理系 第1問

方針

各2次方程式の2解を複素平面上の共役な2点として座標表示する。実係数2次方程式 が実数解を持たないとき,2解は実部 ,絶対値の2乗 を持つ。共役な2点を通る円の中心は実軸上にあることを利用し,(1)では2組の共役解の実部が一致するかどうかで直線の場合と円の場合に分ける。(2)では (1) で得た円の中心に第3の2解も乗る条件を距離の等式で求め,実数解を持たない条件と合わせる。

解答

(1)

が実数解を持たないので であり,その2解は複素平面上で

に対応する。同様に が実数解を持たないので であり,その2解は

に対応する。

のとき,これら4点はいずれも直線 上にある。よって,すべて同一直線上にある。

のときを考える。実軸上の点 から の2解までの距離の2乗は の2解までの距離の2乗は である。したがって となるように とおけば,4点はすべて を中心とする同一円周上にある。

ゆえに同一円周上にある場合,その中心はであり,半径はである。

(2)

まず3つの方程式がいずれも実数解を持たない条件はである。

さらに6個の解がすべて同一円周上にあるとする。このとき, の4解も同一円周上にある。もし なら,(1) よりこの4点は同一直線上にあり,しかも は定数項が異なるので4点は相異なる。1つの円と1つの直線の共有点は高々2点であるから,これは不可能である。よって である。

このとき (1) より, の4解を通る円の中心は ,ただし である。 の解から までの距離の2乗は であるから,これが の解から までの距離の2乗 に等しいことが必要十分である。すなわちであり,これは と同値である。 を代入するとすなわち である。

以上より,求める必要十分条件はである。実際,これらが成り立てば は (1) の円上にあり,最後の等式から の2解も同じ円上にある。