問題
実数 ,, に対して
とおく。また,複素数平面内の単位円周から2点 1, を除いたものを とする。
(1) の解がすべて 上にあるための必要十分条件を を用いて表せ。
(2) の解がすべて 上にあるならば,
を満たす実数 , が存在することを示せ。
(3) の解がすべて 上にあるための必要十分条件を , を用いて表し,それを満たす点 の範囲を座標平面上に図示せよ。
方針
(1) は2次方程式 の判別式で調べ, のとき解が共役な単位複素数になることを示す。(2) は,実係数多項式の非実数解が共役な組で現れ,単位円上では共役な2解の積が1になることから2次因子に分ける。(3) では が と表せることと,(1) の条件 を , に変換し,固定した のもとで の範囲を求める。
解答
(1)
方程式 の判別式は である。
のとき,2解はである。どちらも絶対値の2乗はであり,しかも実数ではないので ではない。したがって2解はともに 上にある。
逆に,2解がともに 上にあるなら,どちらの解も ではなく,実数解ではない。よって判別式は負であり,である。したがって求める必要十分条件はである。
(2)
の解がすべて 上にあるとする。 は実係数多項式であり, 上の点 は除かれているので,解は非実数である。したがって,解は共役な組として並べられる。
これらは単位円上にあるからである。また , は実数である。そこで
とおくと, は実数であり,
である。よってを満たす実数 が存在する。
(3)
(1),(2) より, の解がすべて 上にあることは,ある実数 が存在してかつとなることと同値である。係数を比較すると
である。
ここで とおく。条件は
である。まず よりである。固定した に対して とおくと, はを満たす範囲を動く。この範囲でである。二次関数 は で最大値 をとる。また端では一方が または に近づくので,最小値は達しないがである。したがってである。
よって求める必要十分条件はである。
座標平面では,横軸を ,縦軸を として の範囲だけを見る。下側の境界は折れ線 であり,これは含まないので破線で描く。上側の境界は放物線 であり,これは含むので実線で描く。求める範囲は,この破線の上側かつ放物線の下側の領域である。ただし の端点は含まない。