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東京工業大学 2017年度
理系数学 第5問

問題

実数 に対して

とおく。また,複素数平面内の単位円周から2点 1, を除いたものを とする。

(1) の解がすべて 上にあるための必要十分条件を を用いて表せ。

(2) の解がすべて 上にあるならば,

を満たす実数 が存在することを示せ。

(3) の解がすべて 上にあるための必要十分条件を を用いて表し,それを満たす点 の範囲を座標平面上に図示せよ。

出典:東京工業大学 2017年度 前期 理系 第5問

方針

(1) は2次方程式 の判別式で調べ, のとき解が共役な単位複素数になることを示す。(2) は,実係数多項式の非実数解が共役な組で現れ,単位円上では共役な2解の積が1になることから2次因子に分ける。(3) では と表せることと,(1) の条件 に変換し,固定した のもとで の範囲を求める。

解答

(1)

方程式 の判別式は である。

のとき,2解はである。どちらも絶対値の2乗はであり,しかも実数ではないので ではない。したがって2解はともに 上にある。

逆に,2解がともに 上にあるなら,どちらの解も ではなく,実数解ではない。よって判別式は負であり,である。したがって求める必要十分条件はである。

(2)

の解がすべて 上にあるとする。 は実係数多項式であり, 上の点 は除かれているので,解は非実数である。したがって,解は共役な組として並べられる。

これらは単位円上にあるからである。また は実数である。そこで

とおくと, は実数であり,

である。よってを満たす実数 が存在する。

(3)

(1),(2) より, の解がすべて 上にあることは,ある実数 が存在してかつとなることと同値である。係数を比較すると

である。

ここで とおく。条件は

である。まず よりである。固定した に対して とおくと,を満たす範囲を動く。この範囲でである。二次関数 で最大値 をとる。また端では一方が または に近づくので,最小値は達しないがである。したがってである。

よって求める必要十分条件はである。

座標平面では,横軸を ,縦軸を として の範囲だけを見る。下側の境界は折れ線 であり,これは含まないので破線で描く。上側の境界は放物線 であり,これは含むので実線で描く。求める範囲は,この破線の上側かつ放物線の下側の領域である。ただし の端点は含まない。