東京工業大学 2014年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期日程
- 対象
- 全類
- 分野
- 数列、整数、論証・証明
- 解法
- 和の計算、式変形、約数・倍数、偶奇性
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 10〜12分
問題
3以上の奇数 n に対して,an と bn を次のように定める。
an=61k=1∑n−1(k−1)k(k+1),bn=8n2−1
(1) an と bn はどちらも整数であることを示せ。
(2) an−bn は4の倍数であることを示せ。
出典:東京工業大学 2014年度 前期日程 理系 第1問
方針
まず (k−1)k(k+1)=k3−k を用いて和を計算し,an=24(n−2)(n−1)n(n+1) に直す。an は4個の連続整数の積が24で割り切れることから整数とし,bn は n=2m+1 とおいて三角数に帰着する。(2)は同じ m 表示で差を 4 倍の整数として書く。
解答
(1)
(k−1)k(k+1)=k3−k であるから,
k=1∑n−1(k−1)k(k+1)=k=1∑n−1(k3−k)={2(n−1)n}2−2(n−1)n=4(n−2)(n−1)n(n+1)
である。したがってan=24(n−2)(n−1)n(n+1)となる。4個の連続整数 n−2,n−1,n,n+1 の積には3の倍数が1つ含まれ,さらに4個連続する整数の中には4の倍数が1つ,または2で割って2余る数と偶数が1つずつ含まれるので,8の倍数も含まれる。したがってこの積は 3⋅8=24 で割り切れる。よって an は整数である。
また,n は3以上の奇数なので n=2m+1 (m は1以上の整数) とおける。このとき
bn=8(2m+1)2−1=2m(m+1)
であり,m と m+1 の一方は偶数であるから bn は整数である。
(2)
(1)で得た式から
an−bn=24(n−2)(n−1)n(n+1)−8n2−1=24(n−1)(n+1)2(n−3)
である。n=2m+1 とおくと,
an−bn=24(2m)(2m+2)2(2m−2)=4⋅6m(m−1)(m+1)2
となる。連続する3整数 m−1,m,m+1 の積は6で割り切れるので,6m(m−1)(m+1)2 は整数である。したがって an−bn は4の倍数である。