東京工業大学 2013年度
理系数学 第4問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 三角関数、数列、論証・証明
- 解法
- 置換、同値変形、範囲評価、和の計算、計算整理
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 25分
問題
正の整数 n に対し,0≦x≦2π の範囲において sin4nx≧sinx を満たす x の区間の長さの総和を Sn とする。このとき,limn→∞Sn を求めよ。
出典:東京工業大学 2013年度 前期 理系 第4問
方針
[0,π/2] を長さ π/(2n) の n 個の区間に分ける。各区間で t=4nx−2jπ とおくと,t は [0,2π] を1回動く。0≦x≦π/2 では sinx≧0 なので,sint≧sinx は x≦t≦π−x と同値になる。これを x の不等式に戻して各区間の長さを足し,最後に極限をとる。
解答
j=0,1,…,n−1 に対してIj=[2njπ,2n(j+1)π]とおく。x∈Ij のとき t=4nx−2jπ とおけば,0≦t≦2π であり,sin4nx=sint である。
0≦x≦π/2 では sinx≧0 であり,0≦t≦2π において sint≧sinx となるのはx≦t≦π−xのときである。したがって x∈Ij で条件をみたすことはx≦4nx−2jπ≦π−xと同値であり,これは4n−12jπ≦x≦4n+1(2j+1)πと同値である。
ここで
2njπ≦4n−12jπ,4n+1(2j+1)π≦2n(j+1)π
であり,また 0≦j≦n−1 では4n+1(2j+1)π−4n−12jπ=(4n−1)(4n+1)(4n−4j−1)π>0である。よって Ij 内で条件をみたす区間の長さは(4n−1)(4n+1)(4n−4j−1)πである。
したがって
Sn=j=0∑n−1(4n−1)(4n+1)(4n−4j−1)π=(4n−1)(4n+1)π{n(4n−1)−4⋅2n(n−1)}=(4n−1)(4n+1)πn(2n+1)
である。ゆえに
n→∞limSn=8π
である。