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東京工業大学 1999年度
理系数学 第5問

問題

複素平面上の点列 が複素数列 は実数, は虚数単位)を表すとする。極限値 がともに存在するとき,複素数 を表す点 の極限点ということにする。このとき次の問いに答えよ。

(1) 複素平面上の点列 を次のように定める。 を表す点とし, を表す点とする。以下 に対しては,ベクトル を反時計まわりに 回転し,長さを 倍したベクトルが となるように を定める。 の極限点 が表す複素数を求めよ。

(2) 点列 は次のように定める。 を表す点とし, を表す点とする。以下 に対しては,ベクトル を反時計まわりに 回転し,長さを 倍したベクトルが となるように を定める。 の極限点 と (1) の が一致するとき を求めよ。

出典:東京工業大学 1999年度 前期 理系 第5問

方針

点そのものではなく,連続する点の差を複素数で表す。回転と拡大は一定の複素数を掛ける操作なので,差の列は等比数列になる。極限点は差の無限和で求められ,(2) は から初項 を逆算する。

解答

(1)

を表す複素数を とし, とおく。すると であり,回転と拡大の条件から

である。

よって

である。分母を実数化すると

である。

(2)

を表す複素数を とし, とおく。すると であり,

である。したがってである。これが と一致するためにはである。上で求めた を代入するとである。整理してを得る。