東京工業大学 1999年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 方程式・不等式、関数、論証・証明
- 解法
- 置換、微分による最大最小、不等式評価、場合分け、同値変形
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 15分
問題
正の実数 a,b,p に対して,A=(a+b)p,B=2p−1(ap+bp) とする。A と B の大小関係を調べよ。
出典:東京工業大学 1999年度 前期 理系 第1問
方針
a+b で割って x=a/(a+b) とおき,A と B の比を xp+(1−x)p の大小に帰着する。p>1,p=1,0<p<1 に分け,関数の増減から x=1/2 における最小または最大を調べる。
解答
x=a+ba とおくと,0<x<1,1−x=a+bb である。したがってAB=2p−1{xp+(1−x)p}である。ここで F(x)=xp+(1−x)p とおく。
p=1 のときは F(x)=1 であるから A=B である。
p>1 のとき,F′(x)=p{xp−1−(1−x)p−1}である。よって 0<x<1/2 で F′(x)<0,1/2<x<1 で F′(x)>0 となる。したがって F(x) の最小値は x=1/2 での 21−p である。ゆえに AB≧1 であり,等号は x=1/2,すなわち a=b のときに限る。
0<p<1 のときは p−1<0 なので,上と逆に 0<x<1/2 で F′(x)>0,1/2<x<1 で F′(x)<0 となる。したがって F(x) の最大値は x=1/2 での 21−p である。ゆえに AB≦1 であり,等号は a=b のときに限る。
以上より,p>1 では A≦B で等号は a=b のとき,p=1 では常に A=B,0<p<1 では A≧B で等号は a=b のときである。