東京工業大学 1993年度
理系数学 第5問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 確率、場合の数、ベクトル
- 解法
- 内積の利用、数え上げ、対称性の利用、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
サイコロを4回ふり,出る目の数を順に x1,x2,x3,x4 とするとき,点 P=(x1,x2),O=(0,0),Q=(x3,−x4) のなす角 ∠POQ が鋭角になる確率を求めよ。
出典:東京工業大学 1993年度 前期 理系 第5問
方針
∠POQ が鋭角である条件を内積 OP⋅OQ>0 に直すと,x1x3>x2x4 を数えればよい。(x1,x3) の積と (x2,x4) の積は同じ分布をもつので,積が等しい場合の数を表で数え,残りを対称性で半分にする。
解答
OP=(x1,x2),OQ=(x3,−x4) であるから,∠POQ が鋭角である条件はOP⋅OQ=x1x3−x2x4>0すなわち x1x3>x2x4 である。
2個のサイコロの目の積を m とする。積 m を作る順序つき組の個数を N(m) とすると,N(m) は次の通りである。
mN(m)1122324352648291102mN(m)124152161182202242251302361
したがって,2つの積が等しくなる場合の数は
12+22+22+32+22+42+22+12+22+42+22+12+22+22+22+12+22+12=86
である。
(x1,x3) と (x2,x4) はどちらも36通りで同じ分布をもつ。積が異なる場合は,x1x3>x2x4 と x1x3<x2x4 が対称に同数ずつある。よって鋭角になる場合の数は2362−86=605である。全事象は 64=1296 通りなので,求める確率は605/1296である。