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東京工業大学 1992年度
理系数学 第4問

問題

変数 の関数 を次のように定義する。

さらに とおき, と定義する。

(1) のグラフを描き, を式で表せ。

(2) を満たす自然数とし, とおく。極限値 を求めよ。

出典:東京工業大学 1992年度 前期 理系 第4問

方針

から整数部分を除いて に戻す写像である。これを3回繰り返すと, から整数部分を除いた値になるため, ごとに と表せる。(2) では一般に の整数部分を除いた値であることを用い, では 以後すべて になることから平均の極限を求める。

解答

(1)

に対し, 以上になったとき を引いて に戻す関数である。したがって3回繰り返すと, から整数部分を除いた値になる。よって

である。グラフは各区間 上で から傾き で右上がりに進み,右端の直前で に近づく8本の線分からなる。

(2)

一般に, は整数, と表したとき である。これは では定義そのものであり, で成り立つとき,さらに を作用させると2倍して整数部分を除くので でも成り立つ。

いま であるから, ならは整数である。したがって では である。

よって任意の に対して

であり,分子は によらない定数である。したがって求める極限値は である。