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東京工業大学 1990年度
理系数学 第5問

問題

平面上の楕円 の外にある点 からこの楕円に2本の接線を引く。その接点を とし によって分けられた楕円の2つの弧のうち に近い方を とする。このとき,次の2つの条件

(i) は点 を含む。

(ii)

を満たすような の存在範囲を図示し,その面積を求めよ。

出典:東京工業大学 1990年度 前期 理系 第5問

方針

楕円 で単位円に直す。ただし角度はこの変換で保存されないので,接点の座標は変換後の単位円で表し, の内積は元の 座標で計算する。条件 (i) は接点を与える2つのパラメータの間に右端点が入る条件として になる。条件 (ii) は内積 に直し,変換後の極座標で面積積分を行う。

解答

とし, とおく。 は楕円の外にあるから である。楕円上の点をと表す。この点における接線はであるから,この接線が を通る条件はである。

とおくと,接点のパラメータはを満たす2点である。 として,近い方の弧は から までの弧である。右端点 に対応するので,条件 (i) は であり,これは,すなわち と同値である。

次に条件 (ii) を調べる。変換後の単位円上の接点を とする。これらは直線 と単位円の交点であるから

と書ける。元の座標では接点は ,点 である。したがって計算すると

である。 より,

と同値である。

ここで変換後の平面で極座標 を用いる。上の条件 (ii) は

すなわちとなる。また条件 (i) は である。したがって存在範囲は,変換後の 平面で

で表される領域であり,元の 平面では により横方向を 倍した図形である。すなわち の線分と,の右側の弧で囲まれる, 軸対称な領域である。ただし楕円上の点自身は の条件から除くが,面積には影響しない。

変換後の面積を とすると

である。ここで第1項では とおいた。元の 平面の面積は変換後の面積の 倍であるから,求める面積はである。