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東京工業大学 1990年度
理系数学 第3問

問題

平面において,楕円 の周上で の部分を とする。また2つの円 の周上で の部分をそれぞれ とする。このとき 上の動点 に対し線分 の長さの和の最大値を求めよ。

出典:東京工業大学 1990年度 前期 理系 第3問

方針

固定した に対し,円 上で が最大になる点は,中心 から見て と反対側の円周上の点である。この点は下半円上にある。同様に についても処理すると,最大化すべき量は楕円の焦点から までの距離の和に を足したものになる。

解答

の中心を ,円 の中心を とする。

上に固定する。円 の半径は であるから,円周上の点 についてである。等号は, から見て と反対方向の円周上の点を とするときに成り立つ。 にあるので,この点 の半円上にある。したがって を動かしたときの の最大値は である。

同様に, 上で動かしたときの の最大値は である。よって,固定した に対する の最大値はである。

楕円 は長半径 ,短半径 であり,焦点は ,すなわち である。楕円上の点 について焦点からの距離の和は長軸の長さ に等しい。したがってである。

実際に各 について上の等号を満たす は存在するから,求める最大値は である。