東京工業大学 1988年度
理系数学 第5問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 場合の数、数列、積分
- 解法
- 式変形、和の計算、定積分評価、極限計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
n→∞lim(2nCn3nCn)n1 を求めよ。
出典:東京工業大学 1988年度 前期 理系 第5問
方針
組合せを階乗で表し,3nCn/2nCn を n+k2n+k 型の n 個の因子の積に直す。正の数列なので対数をとり,n1∑k=1nlog1+k/n2+k/n を連続関数の区分求積の極限として評価する。
解答
An=2nCn3nCn とおく。階乗で表すと
An=n!(2n)!(3n)!⋅(2n)!n!n!=(n+1)(n+2)⋯(2n)(2n+1)(2n+2)⋯(3n)
である。したがって
An=n+12n+1⋅n+22n+2⋯2n3n
である。
両辺の対数をとると
n1logAn=n1k=1∑nlogn+k2n+k=n1k=1∑nlog1+k/n2+k/n
である。関数 log1+x2+x は [0,1] で連続であるから,区分求積法により
n→∞limn1logAn=∫01log1+x2+xdx
である。
ここで
∫01log1+x2+xdx=∫01log(2+x)dx−∫01log(1+x)dx={3log3−3−(2log2−2)}−{2log2−2−(1log1−1)}=3log3−4log2=log1627
である。よって
n→∞limAn1/n=1627
である。