東京工業大学 1988年度
理系数学 第3問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 関数、三角関数、微分、図形と方程式
- 解法
- 置換、グラフの概形、増減表、範囲評価、場合分け
- 難易度
- 7 / 10 計算量 5 / 10 目安 20分
問題
xy 平面上の曲線 y=cos(2πx) と,原点を中心とする半径 r の円との共有点の個数 N(r) を求めよ。
出典:東京工業大学 1988年度 前期 理系 第3問
方針
共有点条件を x2+cos2(π/2x)=r2 に直す。t=π/2x とおき,偶関数 G(t)=2t2/π+cos2t の値が r2 になる実数 t の個数を数える。G′(t)=4t/π−sin2t の符号を,0<2t<π/2 での正弦の弦との比較と,t>π/4 での 4t/π>1 から決める。
解答
半径なので r≧0 とする。共有点ではx2+cos2(2πx)=r2である。t=2πx とおくと,これは
G(t)=r2,G(t)=π2t2+cos2t
と同値である。x と t は一対一に対応するので,求める個数は G(t)=r2 の実数解の個数である。
G(t) は偶関数である。t>0 でG′(t)=π4t−sin2tである。0<t<4π のとき,0<2t<2π であり,y=sinu のグラフは区間 [0,π/2] で両端を結ぶ線分より上にあるからsin2t>π4tである。よって G′(t)<0。一方,t>4π では π4t>1≧sin2t であるから G′(t)>0。したがって G(t) は 0<t<4π で減少し,t>4π で増加する。
また
G(0)=1,G(4π)=π2⋅16π2+21=8π+4
である。よって t>0 における解の個数を考えると,r2<8π+4 では0個,r2=8π+4 では1個,8π+4<r2<1 では2個,r2=1 では1個,r2>1 では1個である。ただし r2=1 のときは t=0 も解である。
偶関数であることを合わせると
N(r)=⎩⎨⎧02432(0≦r<8π+4),(r=8π+4),(8π+4<r<1),(r=1),(r>1)
である。