東京工業大学 1987年度
理系数学 第4問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 微分、積分、図形と方程式
- 解法
- 接線・法線、面積計算、置換積分、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
aを正数とし,媒介変数tによって表示された曲線
C:x=t+eat,y=−t+eat(−∞<t<∞)
がx軸に接しているとする.このとき次の問に答えよ.
(1) aの値を求めよ.
(2) 2直線y=0,y=xおよび曲線Cによって囲まれた部分の面積を求めよ.
出典:東京工業大学 1987年度 前期 理系 第4問
方針
(1) は x 軸との接点で y=0 かつ dy/dx=0 となることを使う。dx/dt>0 なので dy/dx=0 は dy/dt=0 と同値である。(2) は a=1/e を代入し,曲線と y=x,y=0 の交点を求める。囲まれた部分を,直線 y=x の下の三角形と,曲線の下で 1≦x≦2e にある部分に分け,後者を媒介変数により ∫ydx として計算する。
解答
(1)
x=t+eat,y=−t+eat とする。a>0 よりdtdx=1+aeat>0である。曲線が x 軸に接する点では y=0 かつ dy/dx=0 であるから,dy/dt=0 である。
したがって,ある t について
−t+eat=0,−1+aeat=0
が成り立つ。第2式より eat=1/a,第1式より t=1/a である。これを eat=1/a に代入すると e=1/a となるから,a=1/e である。
(2)
以下,a=1/e とする。曲線はx=t+et/e,y=−t+et/e である。
直線 y=x との交点は −t+et/e=t+et/e より t=0,したがって (1,1) である。また x 軸との接点は (1) より t=e,したがって (2e,0) である。さらに y=0 と y=x の交点は原点である。
求める面積を S とする。0≦x≦1 では上側の境界は y=x であり,面積は 1/2 である。1≦x≦2e では上側の境界は曲線 C であり,dx/dt=1+et/e/e>0 だから t を 0 から e まで動かして面積を計算できる。したがって
S=21+∫0e(−t+et/e)(1+e1et/e)dt=21+∫0e(−t+et/e)dt+e1∫0e(−tet/e+e2t/e)dt
である。ここで u=t/e とおくと,
∫0e(−t+et/e)dte1∫0e(−tet/e+e2t/e)dt=2e2−e,=−e+2e2−1
である。よって
S=21+(2e2−e)+(−e+2e2−1)=e2−2e
である。