東京工業大学 1984年度
理系数学 第5問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 三角関数、微分、積分、関数
- 解法
- 接線・法線、面積計算、置換、計算整理、グラフの概形
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 25分
問題
2つの曲線 y=tanx,y=cosx (−2π<x<2π) の交点における曲線 y=tanx の接線を l とするとき,第1象限にあって,l と x 軸および曲線 y=tanx により囲まれる部分の面積を求めよ.
出典:東京工業大学 1984年度 前期 理系 第5問
方針
交点の x 座標を α とし,s=sinα,c=cosα とおく。tanα=cosα から s=c2,すなわち s2+s−1=0 を得る。接線の傾きは 1/c2=1/s で,接線と x 軸の交点までの水平距離は cs である。求める面積を ∫0αtanxdx から接線下の三角形の面積を引いて求める。
解答
交点の x 座標を α とする。交点は第1象限にあるので 0<α<π/2 である。s=sinα,c=cosα とおくと,tanα=cosα より s/c=c,すなわち s=c2 である。したがって c2=1−s2 も合わせて s=1−s2,すなわち s2+s−1=0 であり,0<s<1 だからs=25−1である。
y=tanx の x=α における接線の傾きは 1/c2=1/s である。接点の y 座標は tanα=c だから,接線が x 軸と交わる点の x 座標を β とすると α−β=cs である。0<s<1 かつ α>sinα=s>cs より β>0 である。
接線を y=L(x) とおくと,0≦x<α で tanx−L(x)>0 である。実際,H(x)=tanx−L(x) とおけば H(α)=0,また 0≦x<α で H′(x)=1/cos2x−1/cos2α<0 だからである。したがって,第1象限で囲まれる部分の面積は,0≦x≦α で曲線 y=tanx の下にある面積から,接線と x 軸でできる三角形の面積を引けばよい。よって
S=∫0αtanxdx−21(α−β)c=−logc−21cs⋅c=−logc−2s2
である。ここで c2=s だから −logc=−21logs=21logs1 であり,1/s=(1+5)/2,s2=(3−5)/2 である。したがって求める面積は 21log21+5−43−5 である。