問題
,を正の整数とする.
(1) ,とおくとき,不等式 が成り立つことを示せ.
(2) が素数の整数乗になる,をすべて求めよ.
出典:東京工業大学 1984年度 前期 理系 第1問
方針
(1) は と を直接計算する。(2) は と分解し,それが1つの素数のべきなら , も同じ素数のべきであることを用いる。素数べき条件と(1) の評価から は のいずれかに限られるので,各場合で を調べる。
解答
(1)
である。また
である。したがって かつ であるから, が成り立つ。
(2)
である。 と書けるとする。ただし は素数, は正の整数である。, は正の整数で だから,ある整数 , により , と書ける。
(1) より であるから, は のいずれかである。また
を用いる。
まず のとき, である。これは を意味するが,正の整数 についてこれは不可能である。実際,3が を割り切るので3は を割り切り,同じ議論を繰り返すことになって正の整数ではあり得ない。
次に のとき, かつ である。よって となり, である。 とおくと, であるから, である。このとき であるから,これが素数のべきとなるには であることが必要十分である。したがって を得る。
最後に のとき, であるから である。このとき であるから,これが素数のべきとなるには であることが必要十分である。したがって を得る。
以上より,求める組は, を0以上の整数としてである。実際,これらはそれぞれ ,, となるので条件を満たす。