東京工業大学 1983年度
理系数学 第5問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 微分、積分、図形と方程式、関数
- 解法
- 接線・法線、面積計算、微分による最大最小、計算整理、座標設定
- 難易度
- 6 / 10 計算量 7 / 10 目安 25〜30分
問題
直線 y=−x−2 を l1 とし,曲線 y=x1 上の点 P(t,t1) (t>1) における接線を l2 とする.曲線 y=−x3 (x>0) と2直線 l1,l2 とで囲まれる部分の面積を S(t) とするとき,S(t) の最小値を求めよ.
出典:東京工業大学 1983年度 前期 理系 第5問
方針
まず接線 l2 の方程式を出し,l1 と y=−3/x,l2 と y=−3/x,l1 と l2 の交点を求める。囲まれる領域は,左側では2直線の間,右側では l2 と双曲線の間である。積分で S(t) を求めると S(t)=6+4/(t−1)+3log(3t) に整理できるので,これを t>1 で微分して最小値を決める。
解答
y=1/x の x=t における接線はl2:y=−t2x+t2である。
l1:y=−x−2 と y=−3/x の交点は x=1 であり,l2 と y=−3/x の正の x 座標をもつ交点は x=3t である。また l1 と l2 の交点の x 座標を x0 とすると,x0=1−t2tである。t>1 より x0<0<1<3t である。
したがって面積は
S(t)=∫x01{−t2x+t2−(−x−2)}dx+∫13t{−t2x+t2−(−x3)}dx
である。
第1項は2直線の間の三角形の面積として
21(1−t21)(1−x0)2=2t2(t−1)(t+1)(3t−1)2
である。第2項は
[−2t2x2+t2x+3logx]13t=23+3log(3t)+2t21−t2
である。よって整理するとS(t)=6+t−14+3log(3t)となる。
これを t>1 で微分するとS′(t)=−(t−1)24+t3である。S′(t)=0 は 3(t−1)2=4t,すなわち 3t2−10t+3=0 と同値であり,t>1 では t=3 だけが得られる。1<t<3 では S′(t)<0,t>3 では S′(t)>0 であるから,S(t) は t=3 で最小となる。
したがって最小値はS(3)=6+24+3log9=8+3log9である。