東京工業大学 1983年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 関数、図形と方程式
- 解法
- パラメータ処理、場合分け、グラフの概形、軌跡、範囲評価
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 25分
問題
t が範囲 0<t≦21 を動くとき,t とともに変化する放物線 y=21{t+tx(2−x)} が通る点 (x,y) 全体の集合を図示せよ.
出典:東京工業大学 1983年度 前期 理系 第2問
方針
a=x(2−x) とおき,固定した x に対して y=(t+a/t)/2 が 0<t≦1/2 でとる範囲を調べる。a<0,a=0,0<a≦1/4,a≧1/4 に分ける。特に a>0 では最小値を与える t=a が許されるかどうかで境界が y=x(2−x) と y=x(2−x)+1/4 に分かれる。
解答
a=x(2−x) とおく。固定した x に対して,点が通る y の値は 0<t≦21 における y=21(t+ta) の値全体である。
まず a<0,すなわち x<0 または x>2 のとき,この関数は t について単調増加であり,t→+0 で y→−∞,t=21 で y=a+41 となる。したがってこの場合は y≦x(2−x)+41 である。
次に a=0,すなわち x=0,2 のとき,y=t/2 であるから 0<y≦41 である。
最後に a>0,すなわち 0<x<2 の場合を考える。t+a/t は t=a で最小値 2a をとるが,この t が許されるのは 0<a≦41 のときである。よって 0<a≦41 では y≧a である。一方,a≧41 では 0<t≦21 で最小値は端点 t=21 において生じ,y≧a+41 である。
ここで a=x(2−x)≦41 は (x−1)2≧43 と同値である。したがって求める集合は次の通りである。
⎩⎨⎧y≦x(2−x)+410<y≦41y≧x(2−x)y≧x(2−x)+41(x<0 または x>2),(x=0 または x=2),(0<x≦1−23 または 1+23≦x<2),(1−23≦x≦1+23).
境界は,外側では放物線 y=x(2−x)+41 の下側,中間では同じ放物線の上側,両端寄りの 0<x<2 では曲線 y=x(2−x) の上側である。点 (0,0),(2,0) は含まれない。