問題
曲線 を とし,不等式 で定まる領域内の点 から異なる4本の接線が に引けるとする。このとき点 の動きうる領域 を求め図示せよ。
出典:東京工業大学 1982年度 前期日程 理系 第3問
方針
接点の 座標を として,点 を通る接線条件を の4次方程式にする。異なる4本の接線は,この4次方程式が異なる4実根をもつことに対応する。導関数が と因数分解されるので,極値の位置と符号から条件を読み取る。最後に, が曲線の上側にある条件も合わせる。
解答
接点を とする。曲線の導関数は であるから,接点における接線は である。これが を通る条件は である。
そこで とおく。点 から引ける接線の接点の 座標は の実根で与えられる。また である。
まず とする。このとき極値を与える点は の順であり, は極小点である。一方, は曲線の上側にあるから であり,これは を意味する。極小値が正なので,4つの異なる実根は得られない。 の場合も同様に, が極小点となり であるから不可能である。したがって必要条件として を得る。
以下 とする。このとき極値の順序は であり, と が極小点, が極大点である。4次関数 は上に開くので, が異なる4実根をもつための条件は,2つの極小値が負で,中央の極大値が正であることと同値である。
各値は ,, である。よって条件は ,, である。前二者は とまとめられる。
以上より,求める領域は , である。図示すると,曲線 の上側で,折れ線 の下側にある部分であり,端点 と境界は含まない。