大阪大学 2010年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、三角関数
- 解法
- 接線・法線、文字消去、微分による最大最小
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 20分
問題
0<θ<2πとする.2つの曲線
C1:x2+3y2=3,C2:cos2θx2−sin2θy2=2
の交点のうち,x座標とy座標がともに正であるものをPとする.PにおけるC1,C2の接線をそれぞれl1,l2とし,y軸とl1,l2の交点をそれぞれQ,Rとする.θが0<θ<2πの範囲を動くとき,線分QRの長さの最小値を求めよ.
出典:大阪大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問
方針
c=cosθ,s=sinθ とおき,2曲線を連立して正の交点 P の座標を求める。接線は,楕円・双曲線の標準的な接線公式を使って y 軸との交点だけを求めればよい。Q,R の y 座標の差が 1/s+2s になるので,0<s<1 で相加相乗または微分により最小化する。
解答
c=cosθ,s=sinθ とおく。条件 0<θ<π/2 より 0<c<1,0<s<1 である。
交点 P の座標を求める。u=x2,v=y2 とおくと,2曲線の式は u+3v=3 および c2u−s2v=2 である。第1式から u=3−3v であり,これを第2式に代入すると c23−3v−s2v=2 である。両辺に c2s2 を掛けて 3s2−3vs2−vc2=2c2s2 となる。したがって v(3s2+c2)=s2(3−2c2) である。c2+s2=1 より 3s2+c2=1+2s2,3−2c2=1+2s2 だから v=s2 である。よって y>0 より y=s であり,第1式から x2=3−3s2=3c2 なので,x>0 より x=3c である。したがって P=(3c,s) である。
次に接線を求める。C1:x2+3y2=3 の点 (x0,y0) における接線は x0x+3y0y=3 である。P=(3c,s) を代入して l1:3cx+3sy=3 である。y 軸との交点では x=0 なので 3sy=3 より Q=(0,s1) である。
また,C2:x2/c2−y2/s2=2 の点 (x0,y0) における接線は c2x0x−s2y0y=2 である。したがって l2:c23cx−s2sy=2 すなわち c3x−s1y=2 である。x=0 とすると −s1y=2 だから R=(0,−2s) である。
よって線分 QR の長さは QR=s1−(−2s)=s1+2s である。0<s<1 でこれを最小にする。相加相乗平均より s1+2s≧2s1⋅2s=22 である。等号は s1=2s すなわち s=21 のとき成り立つ。この値は 0<s<1 を満たす。
したがって求める最小値は 22 である。