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大阪大学 2005年度
理系数学 第5問

問題

を正の整数,を正の実数とする.曲線と曲線が,点で共通の接線をもつとする.ただし,対数は自然対数である.点座標をとするとき,以下の問いに答えよ.

(1) をそれぞれを用いて表せ.

(2) 曲線軸および直線で囲まれる部分の面積をとする.また,曲線軸および直線で囲まれる部分の面積をとする.このとき,を用いて表せ.

(3) のとき,不等式が成り立つことを,次の(a),(b)に分けて示せ.ただし,は自然対数の底とする.

(a) のとき,不等式が成り立つことを示せ.

(b) のとき,不等式が成り立つことを示せ.

(4) 極限値を求めよ.

出典:大阪大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問

方針

(1) は2曲線が同じ点で接する条件として、関数値の一致と微分係数の一致を立てる。 に注意し、 を代入して を得る。(2) は なので、 軸で囲まれる部分が にあることを確認して積分する。(3) は指定に従い、補助関数を置いて導関数の符号から上下の不等式を示す。(b) では (a) の結果を導関数の非負性として再利用する。(4) は (2) の比を で書き直し、(3) の評価で をはさむ。

解答

(1)

共通接点の 座標を とする。 が定義されるため である。点 が両方の曲線上にあるので、関数値の一致から である。また接線の傾きが等しいので、微分係数の一致から である。 だから、これより を得る。これを に代入すると である。 なので割ることができ、 すなわち である。したがって であり、 である。

(2)

まず

である。

次に であり、曲線 軸と交わる。したがって である。 より、 となる。

(1) の結果 を用いると、 である。また だから である。よって

(3)

(a) とおく。すると であり、 である。 では だから である。よって で単調増加し、 である。したがって で単調増加し、 となる。すなわち である。

(b)

とおく。示すべき不等式は である。まず であり、 である。(a) で示した不等式より、 では である。したがって で単調増加し、 である。よって が成り立つ。

(4)

(2) より である。ここで とおくと、 のとき であり、

となる。

(3) の不等式を によって割ると、 である。 のとき、左端も右端も に近づくので、はさみうちの原理により である。また だから、 である。

別解。(3) の評価は積分を使って示すこともできる。 である。まず は、 とおくと から従う。また は、 とおくと なので 、したがって から従う。よって で積分すれば が得られる。