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大阪大学 2004年度
理系数学 第5問

問題

座標平面上に直線がある.不等式が表す領域を,不等式が表す領域をとする.
内に半径の2つの円を,軸に接し,軸に接し,さらにが外接するようにとる.また内に半径の2つの円を,軸に接し,軸に接し,さらにが外接するようにとる.

(1) で表せ.

(2) の範囲を動くとき,のとりうる値の範囲を求めよ.

出典:大阪大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問

方針

, と置く。各円の中心は、軸に接する条件から , または , と書ける。直線 までの距離が半径に等しい条件で中心座標を半径の式にし、2円が外接する条件で を決める。計算を簡単にするため と置き、半角公式で整理する。半径比 を得たら、 で微分して最大値を求める。

解答

(1)

とおく。 より である。

まず領域 内の2つの円を考える。 軸に接する半径 の円なので、その中心を とおく。 は直線 にも接し、領域 側にあるから、中心から直線までの距離が であることは と表せる。したがって である。同様に、 の中心を とおくと より である。さらに は外接するので である。

次に領域 内の2つの円を考える。今度は直線の反対側にあるので、中心と直線の距離条件は符号が反対になる。 の中心を の中心を とすると、 であり、外接条件は である。

ここで とおく。 だから であり、半角公式より である。これを上の2つの外接条件に代入して整理する。 側については正の半径を選ぶと である。 側についても、領域内にある正の半径を選ぶと である。したがって である。すなわち

である。

(2)

とおく。 では であるから、分母は正である。

微分して整理すると である。 では であり、分母も正である。したがって増減を決めるのは の符号である。 にある解は である。よって で増加し、 で減少する。したがって最大値は で生じる。

このとき計算すると である。また であり、端点 に含まれない。したがって の取り得る値の範囲は である。