問題
(1) をの整式とし,は およびをみたす数列とする.このとき,ならばは整式として0であることを示せ.
(2) ,,をの整式としはすべての実数に対して0であるとする.このとき,,はいずれも整式として0であることを示せ.
出典:大阪大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
(1) は、0でない整式が次数より多くの相異なる根をもてないことを使う。(2) はまず を代入して を消す。次に を用い、 と になる無限列を代入して と をそれぞれ0にする。
解答
(1)
が0でない整式であると仮定する。その次数を とすれば、方程式 の実数解は高々 個である。
一方、条件より であり、 は互いに異なる。さらにすべての について であるから、 は無限に多くの実数解をもつことになる。これは0でない整式について不可能である。したがって は整式として0である。
(2)
まず、任意の正の整数 について を代入する。このとき であるから である。数列 は単調に増加し、限りなく大きくなるので、(1) より が整式として成り立つ。
したがって、すべての実数 について である。 より、 のとき である。
次に を代入する。このとき 、 であるから が無限に多くの で成り立つ。したがって (1) より が整式として成り立つ。
また を代入すると、、 であるから が無限に多くの で成り立つ。再び (1) より が整式として成り立つ。
2つの恒等式 を加減すれば である。よって はいずれも整式として0である。