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大阪大学 2001年度
理系数学 第5問

問題

数列において,各項をみたし,かつが成り立つとする.さらに各に対しとおく.

(1) すべてのに対し不等式が成り立つことを,数学的帰納法で示せ.

(2) あるについてが成り立てば,となることを示せ.

(3) となるとき,であることを示せ.またとなる数列は全部で何種類あるかを求めよ.

出典:大阪大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問

方針

全項が非負で総和が なので、各 であり、 が使える。(1)は を用いて帰納法を組む。(2)は(1)の証明中の2つの不等式が等号でなければならないことを逆にたどる。(3)は と(1)、および全体の和から を挟み撃ちで出し、 を展開して、最初の3項のうち1つだけが になることを示す。

解答

はじめに、 かつ であるから、各 について である。したがって である。また部分和は 以下なので である。

(1)

のとき であるから、 は成り立つ。

ある が成り立つと仮定する。このとき であり、 だから である。一方 なので である。よって であり、したがって である。数学的帰納法により、すべての について が成り立つ。

(2)

とする。(1)の証明より常に である。両端が等しいので、中央の不等式もすべて等号でなければならない。特に である。 だから、両辺を割って を得る。

(3)

とする。(1)より である。一方、 かつ全体の和が なので である。したがって である。以上から である。

よって かつ である。後者を展開すると である。 を代入すると を得る。

ここで である。もし のうち2つ以上が正なら、たとえば正の2項の積が左辺に現れ、右辺 はそれに残りの1項をさらに掛けたもの以下である。残りの1項は高々 なので、左辺が右辺に等しくなることはできない。したがって、 のうち少なくとも2つは0である。

さらに和が であるから、残りの1つは である。よって

の3通りである。これらの場合、すでに最初の3項の和が なので、 ではすべて でなければならない。

したがって となる数列は 種類である。

別解。(3)の個数は、等号成立を(2)で逆にたどっても数えられる。 なので(2)より である。(1)の帰納法の等号条件を見ると、 からは が必要である。また へ進む段階では が必要である。 なら なので となり、 なら かつ だから、 である。結局同じ3通りを得る。