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大阪大学 2001年度
理系数学 第1問

問題

2つの複素数は実数,は虚数単位)に対し,がともに成り立つとき,と書くことにする.

(1) 次の条件かつをみたす複素数の範囲を求め,複素数平面上に図示せよ.ただし,に共役な複素数とする.

(2) (1)で求めた範囲をが動くとき,絶対値の最小値,および最小値をあたえるを求めよ.

出典:大阪大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問

方針

まず とおき、記号 を実部・虚部の連立不等式へ直す。 から が出る。さらに を整理すると と、 のときだけ が必要になる。領域は 軸上の半直線と、第1象限の双曲線・円で囲まれる部分の和として図示する。(2)は点 からこの領域までの距離の最小化であり、 の半直線と の有界部分を分けて、後者では の交点を調べる。

解答

(1)

とおく。まず であるから、 と同値である。

また であり、

である。したがって と同値である。第1の不等式は であり、かっこの中は正だから である。

さらに より である。 と合わせると が従う。第2の不等式は であるから、 のときは自動的に成り立ち、 のときは でなければならない。

以上より求める範囲は、次の2つを合わせたものである。 および である。図示すると、 軸上の から右へ伸びる半直線と、第1象限で双曲線 の右側かつ円 の内側にある部分である。この有界部分の上端は の交点、すなわち である。

(2)

は点 と点 の距離である。まず の半直線上では である。

次に の有界部分を考える。制約 から である。よって すなわち である。固定した に対して点 に最も近くするには を最小にすればよいので、 とする。このとき である。右辺は で減少するから、最小は で生じる。このとき であり、 より である。

したがって最小となる点は 、すなわち であり、最小値は である。 なので、 軸上の半直線よりも小さい。