問題
関数を考える.,を自然数とし
とおく.ただしとする.
(1) を固定する.の範囲でとなるをすべて求めよ.また,がの範囲を動くとき,を最小とするをすべて求めよ.
(2) (1)におけるの最小値をとする.このとき極限値を求めよ.
出典:大阪大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
部分和 の増減は、差 の符号で決まる。 は で のときだけ0以下になるので、減少・横ばい・増加の位置が分かる。最小値は で同じ値になる。(2)ではその一方 を採用し、 倍した和をリーマン和として の定積分に直す。
解答
(1)
定義より である。したがって は と同値である。
ここで であり、 とおくと である。この2次不等式の解は である。 だから、結局 は と同値である。
いま では である。この範囲で となるのは のときであるから すなわち である。よって となる は である。
次に における最小を調べる。上の結果より、 では であり、 では なので である。 では となるため、以後は増加する。したがって を最小にする は である。
(2)
最小値は であるから、計算しやすいように としてよい。すると である。これは関数 の におけるリーマン和であるから
である。 とおくと であり、
となる。ここで である。したがって
である。よって
である。
別解。(2)は三角関数の和を用いても求められる。 とおくと である。 より
となる。和の公式
を使うと、 で
である。これを代入しても
を得る。