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大阪大学 1997年度
理系数学 第5問

問題

関数に対し,次の条件を満たす正の数を考える.

(1) の値を求めよ.

(2) 曲線を媒介変数 を用いて

で定める.軸に平行な直線と曲線が共有点をもつような実数の範囲を求め,共有点の座標をで表せ.

(3) 曲線軸とで囲まれる図形を,軸のまわりに1回転してできる立体の体積を求めよ.

出典:大阪大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問

方針

(1)はと置いての零点を求め、と偶関数であることから境界を決める。(2)ではすなわちが、区間で何個の解をもつかを調べる。が正の枝と負の枝に分かれるので、を範囲ごとに整理する。(3)は水平切片を軸まわりに回転する。では円板、では2本の枝の間の輪として積分する。

解答

(1)

とおくと であるから である。 と同値である。これを解くと であり、を満たす解は だけである。

したがって零点は を満たす点である。であり、は偶関数なので、原点を中心にとなる最大の対称区間は である。よって である。

(2)

より である。この区間でが取り得る値は である。

共有点では であり である。したがっての符号を考えればよい。 のとき、この区間内でを満たす点はの枝だけである。よって である。 のとき、を満たす点は、の枝との枝の2つである。ただしでは同じ点になる。したがって共有点の座標は である。

またでは、があり、座標は である。以上より、共有点をもつの範囲は であり、共有点の座標は

である。では複号の2つの値は一致する。

(3)

とおく。 では、水平切片は軸からまでである。したがって回転してできる断面積は である。一方、 では、水平切片は2つの枝の間である。したがって回転してできる断面積は である。

よって体積 ただし

である。

まず なので である。また、とおくと

である。したがって

である。

次に である。同じくとおくと

である。

よって

である。したがって求める体積は である。