大阪大学 1997年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、ベクトル
- 解法
- 座標設定、回転・拡大、ベクトル成分計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 20分
問題
平面上において,直線lとl上にない点Aをとる.
直線l上に点Bを線分ABと直線lが直交するようにとり,点Bを中心として直線lを角度θだけ回転して得られる直線をmとする.
直線l上にない点Pをとり,直線lに関してPと対称な点Qをとる.また点Aを中心として点Qを角度2θだけ回転して得られる点をRとする.
このとき線分PRの中点Mは直線m上にあることを証明せよ.
出典:大阪大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問
方針
座標を取り、lをx軸、垂線の足Bを原点、A=(0,h)とする。P=(u,v)ならlに関する対称点はQ=(u,−v)である。QをA中心に2θだけ回転した点Rの座標を倍角公式で表し、Mの座標を計算する。直線mは原点を通り方向角θをもつので、方程式ycosθ−xsinθ=0を満たせばよい。最後はMをこの式に代入し、sin2θ, cos2θで項が消えることを示す。
解答
座標を、直線lがx軸、点Bが原点、点Aが A=(0,h) となるようにとる。ただしh=0である。このとき、直線mは原点を通り、x軸となす角がθの直線である。したがってmの方程式は ycosθ−xsinθ=0 である。 P=(u,v) とおく。Pはl上にないのでv=0である。x軸に関して対称な点は Q=(u,−v) である。点Aから見たQの位置ベクトルは (u,−v−h) である。これを角2θだけ回転すると
(ucos2θ+(v+h)sin2θ, usin2θ−(v+h)cos2θ)
である。したがって
R=(ucos2θ+(v+h)sin2θ, h+usin2θ−(v+h)cos2θ)
である。
線分PRの中点M=(XM,YM)は XM=2u+ucos2θ+(v+h)sin2θ YM=2v+h+usin2θ−(v+h)cos2θ である。Mがm上にあることを示すには YMcosθ−XMsinθ=0 を示せばよい。 c=cosθ, s=sinθ, w=v+hとおく。倍角公式 sin2θ=2sc,cos2θ=c2−s2 を用いると
2(YMc−XMs)={w+2usc−w(c2−s2)}c−{u+u(c2−s2)+2wsc}s=w(1−c2+s2)c−2ws2c+2usc2−u(1+c2−s2)s=2ws2c−2ws2c+us(2c2−1−c2+s2)=us(c2+s2−1)=0.
よってYMcosθ−XMsinθ=0である。したがってMは直線m上にある。