問題
は2次の導関数をもち,を満たす関数で,さらに次の性質をもつという.原点をとし,曲線上の任意の点に対し,点をとするとき,の二等分線が曲線の点における法線になる.このとき,以下の問に答えよ.
(1) の満たす微分方程式を求めよ.
(2) とおくとき,の満たす微分方程式を求めよ.
(3) であるとき,の形を決定せよ.
方針
点 から と へ向かう単位ベクトルを作り,内角の二等分線の方向をその和で表す。この方向が法線方向であることから,接線の傾き と の関係式を得る。(2)では として(1)を微分し,さらに(1)を2乗して を で表し, に整理する。(3)では から を導き, を使って とおき,(1)へ戻して を決める。
解答
(1)
とおき, とする。点 から へ向かう単位ベクトルは であり,点 から へ向かう単位ベクトルは である。したがって, の内角の二等分線の方向は である。
この直線が曲線の法線である。まず とすると,この法線の傾きは である。接線の傾き は法線の傾きの負の逆数だから である。これを有理化すると となり, を得る。 を戻すと,求める微分方程式は である。なお でも, より左辺は ,右辺も となるので,同じ式が成り立つ。
(2)
とおく。(1)を と書く。両辺を微分すると,左辺の微分は であり,右辺の微分は である。よって(1)を用いて を得る。
また,(1)を2乗すると である。整理して すなわち を得る。 で とするとこの式の右辺が となり矛盾するので, である。したがって と表せる。
これを に代入する。分子は であり,分母は
である。よって を得る。
(3)
(2)より, で である。したがって であり, と のそれぞれで は定数である。さらに は2次の導関数をもつので, が存在し,左右で定数は一致する。よってある定数 を用いて と書ける。
すなわち であるから, である。条件 より なので となる。
これを(1)に代入する。左辺は である。したがって がすべての で成り立つ。両辺は非負なので2乗してよく, である。左辺は であり,右辺は である。係数を比較して より を得る。したがって である。実際この関数は(1)の微分方程式を満たすので,求める関数はこれである。