大阪大学 1990年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、数列、三角関数
- 解法
- 和の計算、計算整理、極限計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
無限級数n=1∑∞n∫02πcos2nxcosxdxは収束することを示し,その和を求めよ.
出典:大阪大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問
方針
積和公式で cos2nxcosx を2つの余弦の和に分け、積分を明示的に求める。得られる第 n 項は (−1)n−1 を含む有理式で、部分分数分解すると隣り合う項が消える形になる。部分和 SN を端の項だけで表し、その極限を取ることで、収束と和を同時に示す。
解答
積和公式より cos2nxcosx=21{cos(2n−1)x+cos(2n+1)x} である。したがって
∫0π/2cos2nxcosxdx=21[2n−1sin(2n−1)x+2n+1sin(2n+1)x]0π/2=21{2n−1(−1)n−1+2n+1(−1)n}=(2n−1)(2n+1)(−1)n−1
である。
よって級数の第 n 項は n∫0π/2cos2nxcosxdx=(2n−1)(2n+1)(−1)n−1n である。ここで (2n−1)(2n+1)n=41(2n−11+2n+11) だから、第 N 部分和を SN とすると
SN=41n=1∑N(−1)n−1(2n−11+2n+11)
である。実際に並べると SN=41{1+2N+1(−1)N−1} となる。中間の 1/3,1/5,…,1/(2N−1) の項は符号が反対の隣の項と打ち消し合うためである。
したがって limN→∞SN=41 である。よって与えられた無限級数は収束し、その和は 41 である。