問題
は1より大きい実数とする.方程式のにおける最小の解をとおく.
(1) をを用いて表せ.
(2) の範囲で2曲線,によって囲まれた図形の面積を求めよ.
(3) を求めよ.
出典:大阪大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
を2系列 と に分け、最小正解を比較して を決める。面積では における上下関係を積和公式で確認してから積分する。極限は とおき、 で余分な項が消えることをはさみうちで示す。別解として、極限部分は変数変換でも直感的に確認できる。
解答
(1)
より または である。ここで とすると、解は または で与えられる。
正の解の候補のうち、前者の最小は による 、後者の最小は による である。 のもとで だから、最小の正の解は である。
(2)
では である。この範囲では
なので、右辺は正である。したがって面積は である。積分して
ここで だから である。よって
を代入して を得る。
(3)
とおくと 、 であり、(2)の結果から
となる。 に対して であるから である。また なので である。
【極限部分の別解】 とおくと、 で
と書ける。各 で 、 であり、被積分関数は絶対値が2以下に抑えられる。したがって極限は で、同じ結論を得る。