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大阪大学 1985年度
理系数学 第2問

問題

座標平面上で,点を点へうつす1次変換

で与えられている.点を満たすとし, によってを定め,の座標をとする.

(1) ベクトルは,点の位置に無関係な,原点を通る定直線に平行であることを示せ.

(2) ベクトルによって表せ.

(3) どのも0とならないとき,数列は収束することを示し,その極限値を求めよ.

出典:大阪大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

固有方向 の倍率が1、6であることを使い、点列を両方向へ分解して差ベクトルと比の極限を求める。

解答

{行列を

とおく。

(1)

の位置ベクトルを

と書くと、 の位置ベクトルは である。したがって

である。仮定より なので、このベクトルは0ではない。よって は、点 の位置によらず、常に

に平行である。これは原点を通る直線 の方向である。

(2)

次の2つの計算が成り立つ。

である。 は平行でないので、 の位置ベクトルは一意に

と表せる。このとき、変換を 回くり返すと

である。

したがって

である。一方、 とすれば

である。ゆえに

である。

(3)

であるから、(1)の式より である。したがって上の分解では である。

(2)

より

ここで かつ なので,数列は に収束する。}