大阪大学 1983年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数と式、整数、方程式・不等式
- 解法
- 偶奇性、範囲評価、場合分け
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 15分
問題
正の整数m,nが不等式n≦2m<n+1を満たしているとする.次のことを証明せよ.
(1) m2−4nは0または1である.
(2) m<n+n+1<m+1
出典:大阪大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
与えられた不等式を二乗して 0≦m2−4n<4 を得る。平方数を4で割った余りは 0 または 1 なので (1) が従う。(2) は m2−4n=0 と 1 に分け、下側と上側の評価をそれぞれ行う。
解答
(1)
与えられた不等式 n≦2m<n+1 を二乗すると n≦4m2<n+1 である。したがって 0≦m2−4n<4 を得る。
一方、整数 m について、平方数 m2 を4で割った余りは 0または1 である。よって m2−4n も4で割った余りが 0 または 1 である。範囲 0≦m2−4n<4 と合わせると m2−4n=0 または 1 である。
(2)
S=n+n+1 とおく。
まず m2−4n=0 のとき、n=2m である。また仮定より n+1>2m なので S>m である。さらに n+1<2m+1 だから S<m+1 である。
次に m2−4n=1 のとき n=4m2−1,n+1=4m2+3 である。すると S2=2n+1+2n(n+1) であり、S2=2m2+1+21(m2−1)(m2+3) である。
ここで (m2−1)(m2+3)>(m2−1)2 だから S2>2m2+1+2m2−1=m2 であり、S>m である。
また n<2m かつ n+1<2m+1 なので S<m+21<m+1 である。
以上より m<n+n+1<m+1 が成り立つ。