名古屋大学 2007年度
理系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列、積分、関数
- 解法
- 漸化式の変形、体積計算、極限計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
数列{an} (an>0)を次の規則によって定める:
a1=1;∫anan+13xdx=1(n=1,2,3,⋯).
曲線y=3x1と,x軸および2直線x=an,x=an+1で囲まれた図形をx軸の周りに1回転させた回転体の体積をVnとする.このときn→∞limnVnを求めよ.
出典:名古屋大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
積分条件から an2/3 が等差数列になることを最初に見抜く。具体的には ∫x−1/3dx=23x2/3 なので,an+12/3−an2/3=2/3 となる。回転体の体積は π∫y2dx=π∫x−2/3dx であり,an1/3 の差に帰着する。an1/3=(2n+1)/3 と表した後,平方根の差を有理化して nVn の極限を取る。
解答
与えられた条件より ∫anan+1x−1/3dx=1 である。左辺を計算すると
∫anan+1x−1/3dx=[23x2/3]anan+1=23(an+12/3−an2/3)
である。したがって an+12/3−an2/3=32 である。
また a1=1 なので a12/3=1 である。よって an2/3 は初項 1,公差 2/3 の等差数列であり,an2/3=1+32(n−1)=32n+1 である。したがって an1/3=32n+1 である。
次に回転体の体積を求める。曲線は y=x−1/3 であるから,x 軸のまわりに回転してできる体積は
Vn=π∫anan+1y2dx=π∫anan+1x−2/3dx=3π(an+11/3−an1/3)
である。上の式を代入すると Vn=3π(32n+3−32n+1) である。
平方根の差を有理化して
Vn=3π⋅32n+3+32n+132n+3−32n+1=32n+3+32n+12π
である。したがって
nVn=32n+3+32n+12πn
であり,分母を n で割ると
nVn=32+3/n+32+1/n2π
となる。よって
n→∞limnVn=22/32π=π23
である。