名古屋大学 2003年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、微分
- 解法
- 座標設定、微分による最大最小、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 15〜18分
問題
Oを原点とする座標平面上の,半径1の円周A:x2+y2=1と直線l:y=d (0<d<1)との交点をP,Qとする.円周A上の点R(x,y)はy>dの範囲を動く.線分ORと線分PQの交点をS,点Rから線分PQへ下ろした垂線の足をTとするとき,線分STの長さの最大値をdを用いて表せ.
出典:名古屋大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問
方針
点 R(x,y) を円周上に置き、d<y≦1 として1変数化する。直線 OR は原点と (x,y) を結ぶので、水平線 y=d との交点 S は (dx/y,d) である。一方、垂線の足 T は (x,d) なので、ST=∣x∣(1−d/y) となる。x2=1−y2 を使って ST2 を y の関数にし、微分して y3=d で最大になることを示す。
解答
点 R を R=(x,y) とおく。R は円周 x2+y2=1 上で y>d にあるから d<y≦1,x2=1−y2 である。
直線 OR 上の点は λR=(λx,λy) と表せる。これが直線 y=d 上にあるとき λy=d であるから λ=yd である。したがって S=(ydx,d) である。また、点 R から水平線 y=d へ下ろした垂線の足は T=(x,d) である。
よって ST=x−ydx=∣x∣(1−yd) である。y>d>0 なので括弧内は正である。したがって ST2=(1−y2)(1−yd)2 である。 F(y)=(1−y2)(1−yd)2(d<y≦1) とおく。整理して微分すると F′(y)=−y32(y−d)(y3−d) である。区間 d<y≦1 では y−d>0, y3>0 である。したがって F′(y) の符号は −(y3−d) の符号で決まる。 0<d<1 なので d<3d<1 である。よって F(y) は d<y<3d で増加し、3d<y<1 で減少する。したがって最大は y=3d のときに生じる。
このとき
ST=1−d2/3(1−d1/3d)=1−d2/3(1−d2/3)
である。ゆえに最大値は (1−d2/3)3/2 である。