問題
2次方程式は実数解,を持つものとする.座標平面上の点列 を次のように定める.
(1) ,の座標をのみを用いて表せ.
(2) の座標をのみを用いて表せ.
(3) のとき,がある点に収束するための必要十分条件をに関する条件として与え,その点を求めよ.
出典:名古屋大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
が方程式 の解であることから、 を使う。列ベクトル に行列を掛けると になることを直接計算で示せば、毎回足されるベクトルが同じ方向のまま 倍されていく。したがって は等比数列の和で表される。収束条件は が収束する条件、すなわち である。
解答
(1)
は方程式 の解なので である。ここで
とおく。すると
である。第1成分は であり、第2成分は
である。したがって
である。 の位置ベクトルは であるから、
である。よって である。さらに
だから である。
(2)
(1)の計算より、 が成り立つ。点 の位置ベクトルを とすると、漸化式は である。したがって であり、 である。
よって
である。 のときは とも書ける。
(3)
なので、 が収束するためには が収束することが必要十分である。ここで は公比 の等比数列の部分和である。 のとき、 だから であり、 は収束する。
一方、 のときは である。 なら となって発散し、 なら項が大きくなって部分和も発散する。したがって収束しない。
よって収束の必要十分条件は であり、このとき収束先は である。