問題
実数を係数とする3次方程式
は,相異なる虚数解,と実数解をもつとする.
(1) が成り立つことを証明せよ.ここで,はと共役な複素数を表す.
(2) ,,が等式を満たし,さらに複素数平面上で,,を表す3点は1辺の長さがの正三角形をなすものとする.このとき,実数の組をすべて求めよ.
出典:名古屋大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問(b)
方針
実係数多項式では、非実数解の共役も解になることを、方程式全体の共役を取って示す。(2)では より 、 とおく。正三角形の一辺 の長さから が決まり、第3の頂点 は実軸上で に限られる。条件 を代入して を求め、解と係数の関係で に戻す。
解答
(1)
が解であるから である。係数 はすべて実数なので、両辺の共役を取ると となる。したがって も方程式の解である。 は虚数解なので である。また虚数解は相異なる2つ だけであるから である。
(2)
(1)より とおける。ただし は実数で である。 と の距離は であり、正三角形の一辺の長さが だから である。
第3の頂点 は実軸上にあり、 を結ぶ垂直二等分線も実軸である。正三角形の高さは なので である。
また だから、条件 は である。
まず のとき であり、整理して となる。したがって である。対応する はそれぞれ である。
次に のとき であり、整理して となる。したがって である。対応する はそれぞれ である。
解と係数の関係より である。4つの場合を代入すると である。したがって求める実数の組は である。