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名古屋大学 2000年度
理系数学 第3問

問題

図のように,平面上に点およびが並んでいる.点から出発し,次の規則に従いこれらの点の上を移動する.
にいるときには1秒後にまたはに,一方にいるときにはまたはに移動する.ただし,前にいた点には戻らない.また,が移動しうる点が複数あるときには,それぞれの点へ等確率で移動する.へ到る行き方が通り,へ到る行き方が通りあるとする.

(1) を求めよ.

(2) を求めよ.

(3) 一方,点からと同時に出発し,1秒ごとに順次と移動し,その後はにとどまる.が出会う確率を求めよ.

出典:名古屋大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問

方針

行き方の数では、 に入る直前が である場合と、 と進む場合に分ける。戻れない条件により、 の直前は必ず になる。同様に についても漸化式が立つ。出会う確率は時刻 にいることから、可能な時刻が だけに絞られる。時刻4は一直線に進む1通り、時刻5は戻れない条件で確率の異なる6通りを列挙して合計する。

解答

(1)

まず行き方の数を調べる。 に到る最後の部分は、次の2種類に分けられる。

1つは と進む場合である。もう1つは と進む場合であるが、直前の点に戻ることはできないので、この直前は ではなく でなければならない。したがってこの場合の最後の部分は である。よって である。同様に である。

初めに にいるので への行き方は1通りである。また へは の1通りで到るから である。したがって である。よって である。

(2)

上の漸化式で、 である。もし なら である。よって数学的帰納法により である。

(3)

は時刻 にいる。ただし とする。点 は1秒で添字を高々1だけ増やすので、 が出会うには が必要である。また にいるには、時刻 までの横方向の移動回数が であり、残りの縦方向の移動回数は である。 側に戻っているためには縦移動回数は偶数である。これらを合わせると、実際に出会える時刻は だけである。

時刻4で出会うには と進むしかない。各時刻で2通りの選択があるので、その確率は である。

時刻5で出会うには にいる必要がある。可能な経路とその確率は次の通りである。

である。確率が になる経路があるのは、途中で直前の点へ戻れず、次の移動が強制される箇所があるためである。したがって時刻5で出会う確率は である。

時刻4と時刻5の出会いは同時には起こらない。よって求める確率は である。