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名古屋大学 1998年度
理系数学 第4問(a)

問題

を自然数とし,複素数を満たすとして,以下の級数和の値を求めよ.ただし,ここでは虚数単位である.

(1)

(2)

(3)

出典:名古屋大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問(a)

方針

は1の 乗根の等比数列和として、 とそれ以外に分ける。 の実部である。 により、 を公比とする同じ型の和へ帰着し、 すなわち の場合だけを別扱いする。

解答

(1)

のときは である。 のときは である。仮定より だから であり、 より である。したがって

である。

(2)

であるから である。よって の実部である。(1)の値はどちらの場合も実数なので

である。

(3)

恒等式 を用いると

である。括弧内の和は、複素数 に対して(2)と同じ和を考えたものの実部である。しかも である。

もし なら、すなわち または なら、括弧内の各項はすべて なので、その和は である。したがって である。

一方、 なら、(2)と同じ理由で括弧内の和は である。したがって である。以上より

である。

別解。 だけは

としてもよい。 で和をとると、 の場合は の和も の和も になり、 が出る。 の場合は各項が なので である。