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名古屋大学 1998年度
後期・理系数学 後期第1問

問題

次式で表される関数のグラフについて次の問に答えよ.

ただし,は正の定数とする.

(1) では,は極値をもたないことを示せ.

(2) では,において極小値をとり,において極大値をとることを示せ.

(3) が正の値から0に近づくとき,の値はどのように変化するか説明せよ.また,が負の値から0に近づくときについても説明せよ.

(4) 以上の結果より,の各場合に対して,グラフの概形をかけ.

出典:名古屋大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期第1問

方針

導関数の符号は、分母と指数関数が常に正であることから、二次式 の符号だけで決まる。判別式により を分け、 では2根 の位置が であることを示す。概形では 付近、、および極値の有無を各区間の単調性と合わせる。

解答

(1)

関数は で定義されない。 で微分すると

である。したがって である。ここで なので、 の符号は の符号で決まる。 のとき、二次式 の判別式は である。先頭係数は正なので、すべての実数 に対して である。したがって定義域の各区間で となり、 は極値をもたない。

(2)

のとき、方程式 は2つの正の解をもつ。それらを

とおく。 だから であり、 すなわち と同値である。両辺は正で、二乗すると すなわち となるので、確かに である。また は式から直ちにわかる。よって である。

二次式 で正、 で負である。したがって で負、 で正である。特に では、 で減少から増加に変わるので極小値をとり、 で増加から減少に変わるので極大値をとる。位置は であるから、題意の主張が示された。

(3)

のとき、 なので であり、また である。したがって で、値は負の側から に近づく。

一方、 のとき、 なので であり、 である。したがって である。

(4)

概形に必要な端の様子をまとめる。 では分子が正の定数 に近づき、分母が負の側から に近づくので である。 では である。また また である。 では、(1)より各区間 で単調減少する。したがって、左側の枝は の負の側から始まり へ下がり、中央の枝は の負の側から へ下がり、右側の枝は から の正の側へ下がる。 では なので、 となるが、符号は変わらない。したがって極値はなく、 で水平な接線をもつ以外は と同じ単調減少の概形である。 では、負の側と の枝は単調減少である。 の枝は で極小値をとり、 で極大値をとった後、 の正の側へ近づく。ここで である。